辻ケ堂の家

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ご実家に隣接し、6.5m間口の37坪の長方形敷地に建つこの建物は、過去浸水があった地域のため、
床高さを1mとなるよう計画。

ご実家へ採光を保ち、圧迫感を最小限とするよう配慮するとともに、
2台分の駐車スペース確保や、趣味のバイクや自転車の収納庫と実家への動線を兼用とした
敷地を縦断する、高床を感じさせないゆったりとしたスロープをアプローチとして計画しました。

リビング上部の大きな吹き抜けと南東に配置した大きな窓は、南北縦長の建物の奥まで光を届けるとともに
LDKや連続した2階から、隣接する道路や住宅からプライバシー確保しながらも、
大きな空や隣家の緑がいつも見えるよう開放性へのバランス実現もポイントです。

吹き抜けは階段、2階ホールやパーティションで区切られた主寝室やフリースペースに連続しており、
パーテイションを開放することで、1階、2階の空間の連続性とともに、2階の小屋裏エアコンや
1階の床下エアコンによる熱を効率的に主要スペースへと送る役割をもたせています。

キッチンはリビングからバック収納や冷蔵庫がまる見えにならないよう、視線をずらしつつゆったりと配置するとともに、
オリジナルのワークカウンターを対面設置することで、収納や作業スペースはもちろん
お料理好きの奥さまが友人やご家族とカウンターを囲み時間を過ごせるように計画しました。

リビングには収納物をたっぷりとれるようオリジナル製作したTVボードに加え、
4mの収納棚兼パソコン作業カウンターや、階段下収納といった、収納・利便性にも配慮しました。

間口2間半のコンパクトな建物ですが、フリースペース・吹き抜けと連続できる主寝室や洋室2部屋をはじめ、
各室のクローゼット、屋根勾配を活かした約8帖のたっぷりの小屋裏収納など所要室や収納の確保はもちろん、
シューズクロークや勝手口・水回りに隣接するように位置する約5帖のファミリークローゼットは
キッチンへと抜ける回遊性のある家事動線も計画のポイントです。

外皮性能:HEAT20 G1以上