「実家の母屋と2階で行き来できること」といった要望を実現するための面積条件を最大限まで利用し
23.5坪の住居スペースと6坪のビルトインガレージからなるコンパクトな増築住居です。
母屋の陰になり日照が得にくい場所であること、母屋2階には物置となっている空き部屋があることや、通りの多い道路に面していることから
将来子供部屋など2階母屋への拡張利用も視野に入れ、2階にリビングキッチンや水回りといった生活の中心をもってくる計画としました。
架構をあらわした杉のJパネルからなる勾配天井を約15坪の2階全体にとおすことで、大きな窓からは白馬岳を望むことができるリビングキッチンの空間にさらに広がりを与え、
桁高さまでの壁でくぎられた、洗面脱衣室、ユニットバス、掃除流しと家事カウンターのあるランドリールーム、収納雑庫やキッチン家電収納に加え食品庫、ファミリークローゼット、読書コーナーといった所要室が高い密度で配置されています。
お子様が小さい間はリビングや水回り近くの利便性を重視し配置したファミリークローゼットは、将来リビングと区切られたパーテイションを取り外すことによってリビングをゆったりと拡張利用できるようになっています。
秘密基地のようなスペースが欲しいといったご要望から、躙り口をとおりぬけた先に縁なし畳3帖の小上がりに、本やOA機器などの棚を設けるとともに
掘り込みのカウンターの窓からは、日本海が望むことができる読書コーナーを設けています。
1階は倉庫も兼ねた大きめのインナーガレージにつながるシューズクローク、玄関や手洗い、寝室も兼ねるため大きな吊押入のある和室とトイレから構成されています。
外皮性能:HEAT20 G1以上(増築部)