広場をL字型に囲う、ゆったりとした軒下と、その軒下に誰もが気軽に利用できる「ふれあいコーナー」を設けました。
ゆったりとした軒下は、雨や雪の日でも快適な動線利用ができるとともに、集会場や和室がこの軒下を介して広場と接しており、祭りやイベントでは、内外を一体的に利用することができます。
この内と外を緩やかにつなぐ軒下に設けた「ふれあいコーナー」は、移動販売の販売場、バス・タクシーの待合乗降場といったさまざまな用途や、子供から高齢者までが井戸端のように集う、ふれあいの場として利用されています。
さらに、スロープや多目的トイレなどのバリアフリーへの配慮と、小規模な地区公民館でも安心して避難できる耐震性や断熱性に配慮したハード整備も同時に行い、地域にやさしい交流と活動の拠点をめざして計画しました。
事務所に近く、夏休みや夕暮れ時、子供たちが広場に面した窓ガラスを鏡にみたてダンスの練習や、ベンチに腰をかけお茶を飲みながらお話している姿をときおり見かけます。
このご時世でも安心して子供も集まれる公民館になっているようで、たいへんうれしく思いました。
この公民館は第16回やさしい福祉まちづくり賞に入選しました。
地域のみなさまに愛され、末永く快適に利用していただければと願っています。
(2014年竣工:分離発注方式)